黄金の足あと

 我が科の助教授が今年で退官される・・・ということで、先週末は医局をあげて大々的に助教授の送別会&慰労会が開かれました。こんな機会でもなければなかなか同期に会えないし、私ももちろん、仕事後車をびゅーんと飛ばして参加しました。

 助教授は血液・腫瘍が専門で、学生時代から私達にこういった患者さんやその家族とどうやって接していけばいいのかを熱心に教えて下さった先生でした。白血病、イコール死の病だった時代からずっと患者さんに寄り添い続け、まだ大人の癌患者さんでも告知が一般的ではなかった頃から、「子供だって一人の人間なのだから、自分の病気のことは知る権利がある」と、ある程度の年齢の子からは自分が病気である、ということの告知を始めたのもこの先生だったと聞きます。やはり子供への告知は、始めは周囲の反対もあったようです。でも先生もおっしゃっていましたが、こちらが誠意をもって一生懸命にきちんと伝えれば、子供でも大人が思っている以上にしっかりと自分の病気を受け入れることができる子が多いそうです。私が体験した限りでも、白血病の4歳の子に紙芝居を使いながら病気のことを伝え、○○ちゃんがまた元気になるためにこうやって悪い細胞をやっつけているんだよ、と説明していると、辛い治療でも「これが工場(骨髄)をやっつけてる?」と言って協力的に頑張ってくれていたように思います。
また患者さんにムンテラする時はテーブルをはさんで対峙すると威圧的に感じられることが多いので、テーブルの角を使ってL字型に座ること。相手の話を聞く時は共感が感じられる相槌を打つこと・・・。普段、既に体に染み付いたこういったことも、元はと言えばこの先生から習いました。
臨床と違うところでは、「女性の医学生はとにかく学生時代に彼氏を捕まえて、卒業までにちゃんと相手も家事をするように教育しなさい」というのも、この先生が私達に繰り返した教えです☆確かに、働きだしてしまうと女医って本当に出会いが少ないんですよね。。。こんなに素敵な女性なのに機会がないがために結婚できない・・・という先輩を多く見てきて、こうおっしゃるようになったとか。大学時代私が入っていたテニス部の顧問でもあった先生は、飲み会の度、また医局の勧誘の時でもこの教えを説き、私の部活の先輩が卒業の時にたまたま彼がいなかったら、「あなた達は6年間何をやってたんだ!」とお叱りを受けたそうです。本当、心底そう思っていらっしゃるんでしょうね(笑)ねー先輩?
そして学生好きだった先生。私達が卒業した時の謝恩会でも、バンドの演奏に合わせて学生に混ざり、最前列でとーっても楽しそうな笑顔で踊っていた姿も忘れられません☆

 こんな先生なので、会はとっても盛況でした。色々な先生ともお会いできたし、私もとっても楽しかったです♪若手で集まって3次会、4次会と飲み続け、同期のE子とホテルに倒れこんだ頃にはもう朝4時でした。こんな学生みたいな飲みは久しぶり〜〜 でもこういう時の私はパワー満タンなのですごーく楽しかった♪♪学生時代と違い、翌日は辛いんですけど。。。


         
 ところで、この日はBCBGirlsのサンダルを履いていました。(以前から欲しかったゴールドの、買っちゃった!) ヒールが10cmちょっとあるのですが、2時間の立食パーティー、その後のラウンジ、3次会の居酒屋さん、4次会のブリティッシュ風バー・・・・と明け方まで履いていても大丈夫!ただまだ革が堅いので、段々足が前にずれてくるとこの編み目が足に食い込んでかなり痛いのです・・・涼しい顔はしているけれど、足先は泣きそうなの。  
前もって数時間のお試し履きをして食い込み場所はチェックし、カットバンでガードしていたのですが、今回はその境目辺りが擦れてしまいました。う〜ん、早くもう少し柔らかくなって、私の足の形にフィットしてくれるといいのだけど!

 それはさておき、まだまだ不十分ですが私は先生に教えていただけて本当に良かったです。
もっともっと教えていただきたいことはあるので残念は残念ですが、これからも先生から習った基本的な姿勢を、忘れずに、忘れずに。