Typhon 

 台風が接近中です。朝は曇っているだけだったのに、外ではもう斜め60度くらいで叩きつけるような大粒の雨、雨、雨!見ている分には「嵐だ〜!」と、とてもワクワクしてきます↑↑(こういうの、江戸っ子のせいなんでしょうか。熱いお風呂は苦手ですが) あまり、災害が起こらないといいですね。


 日本では10世紀頃から、台風のことを”野分け”と呼んでいたそうです。強く吹き荒れる風が木々を乱暴に掴んでなぎ倒さんとばかりに揺らし、大波のように草をうねらせ、波打たせている様子が目に浮かんでくるような呼び名ですね。日本人の命名の感覚は、本当に素晴らしい。
それにしてもなぜ”台風”??一体この名前は何かしらん?とふと思って、googleで覗いてみました。

どうやら”野分け”は、明治末頃から”颱風(たいふう)”と呼ばれるようになったようです。ではその”タイフウ”という音はどこから来たのかというと、いつ頃かは知りませんが、やはり中国からのようです。中国で激しい風のことをさす"大風"から来たとか、台湾周辺で発生するので台湾の周りの風、という"颱風"からきたとか。
はたまたかつてアラブの航海者たちが、"tufan"(ぐるぐる回る、という意味)と呼んでいた音から、それが交易を通じて東へ伝えられたとも。天気図もないのに、"tufan"と呼んでいたのは感心ですね。その後イギリスでは"typhoon"、フランスでは"typhon"という音になったんですね。また、ギリシャ神話の風の神様が"typhon(テュフォン)"という名前だそうなので、そこからも関連していそうです。ちなみに、日本の"台風"という表記は1946年からだそうです。意外と最近なことを知りました。

 知っても知らなくても全く困らないようなことですが、こういう事をちょっと知るのって、楽しいです♪私はある意味サービス業なので、普通の人は「出かけたくないな〜」と思うようなこんな日は、台風の名前の由来に思いを馳せられるほど、ぽっかり時間が空いてしまったりします。台風ばんざーい(笑)


 そういえば、学生時代英会話に通っていた時(通っていたと言っても、行ってただ気ままにぺチャクチャとおしゃべりしているだけだったのですが)、当時の先生Kevinに「typhoonとharricaneの違いが分かるかい?」と聞かれた事がありました。分からない、と言ったらKevinは、「typhoonは海で発生したものだけど、harricaneは陸で発生したものを指すんだ!」と得意げに教えてくれました。大雑把だけど、そうなんだ〜と感心していましたが、どうやらそうではないらしい、ということもついでに今回判明。あんなに自信満々だった彼って素晴らしい(笑)
ちなみに、常識かもしれませんが、それぞれ"typoon"は北太平洋北部に発生し日本の方へ北上、"harricane"は主に西インド諸島に発生しアメリカ大陸の方へ、"cyclone"はインド洋で発生する熱帯低気圧のこととか。定義となる最大風速もあるのかな?知りませんでした☆ Kevinは大間違いではないけれど、あんなに得意になるほど正解でもなかったみたい。本国でお痛をしていたことが判明した彼はヴィザの延長が取れずに先生を外れてしまったけれど、今頃どうしているかしら。台湾華僑でニュージーランド育ちの彼は、華僑の逞しさの片鱗を教えてくれた面白い友人(一応teacher)でした。


 台風は夜からが本番だそうです。今晩は、お家にこもっていようー。