Dambulla Cave Temple

ru22005-11-03

 
かつては輝きに溢れ、多くの人々が様々な物語を紡ぎだした舞台であったであろう都市や寺院・・・遺跡。興味のない人にとっては全く退屈な、古ぼけた場所でしかないかもしれませんが、私は遺跡を訪れるのが大好き。今は息を潜め、しっとりとした空気に包まれて無言で多くの物語を語りかけてくる場所に身を置き、かつてこの場所にはどんな人達がいたのだろう・・・とか、何を感じていたのだろう・・・と思いを馳せて、一人で密かに胸を震わせていたりします。歴史の授業は嫌いだったのにね。あの、当時よくわからずにとにかく出来事を記憶するのが苦痛でした★  

 
 キャンディからバスで揺られること約2時間でダンブッラに着き、そこからオートリクシャーで乗り継いでシーギリアにホテルをとった私達は、翌日にまずダンブッラにあるDambulla cave templeに向かいました。cave templeと言う通り、ここは岩山の頂上にある天然の洞窟に多くの仏像を彫り、壁画が描かれています。一番古いものは、なんと2000年以上前に造られたとか!右上の写真は寺院の麓にある博物館です。このセンス、異国情緒です☆☆
     
 寺院の中では靴を脱がなければいけないので、ここで靴を脱ぎます。持って入れればいいのに・・と思うのですが、ここで預けるがために要チップです。
     
 第1窟、Dava Raja Vihara。「神々の王の寺」という意味だそうです。
ここには、壁と同じ岩から彫られたこの寺院最大の仏像(約14m)が横たわっています。洞窟に入ると突然横たわっているので、ちょっとびっくりします(笑)
   
勝手に説明してきたガイドさんによると、彼の足の裏を赤く彩っているのは蓮の花だそうです。そしてまだ涅槃(ニルヴァーナ)に達していないため、足の先が揃っているそうです。涅槃に達すると眼は半閉じになり、足の先がずれるのだとか。ガイドさんの説明をそのまま書いてしまいましたので、間違っていたらごめんなさい・・。そして壁には一面に壁画が。きっと昔は、かなりかなり煌びやかだったんだろうなあ。
  
 第2窟、Maha Raja Vihara。「偉大な王の寺」
ここで言う王とは、ワガラムバー王という人だそう。この王がいつ頃の人なのか、何をしたのかは、ガイドを追っ払ってしまったためわかりません(笑) ここは結構な広さがあり中には56体もの仏像が安置されているため、かなりの迫力です。そして、やはりびっしりと描かれた壁画は仏陀の生涯や、スリランカの歴史だそうです。よーーく見ないとなかなかわからないのですが、明るい所で見たら見事そうです。また洞窟内の中央に置かれた大きな壷(近寄れないようになっています)があり、ここには天井からの湧き水が滴り落ちているそうです。全然わかりませんでしたが・・・。この水は聖水とされ重要な儀式の時のみ僧が飲む、お寺の宝だそうです。手元の「地球の歩き方」によると、絶えず滴り落ちているにも関わらず、このお水は増えもしなければ減りもしないのだとか。とても大事にされていました。
 
 第3窟、Maha Alut Vihara。「偉大な新しい寺」
ここはぐっと新しくなって、18世紀後半に造られたそう。ここにも、全長約9mの寝仏がおられ、他にも56体の仏像があります。それにしても、ここの寺院の仏像の手は日本のお寺で見る仏像の手の形と違うのが気になりました。時代、国によって変わるものなのでしょうか?
 
 第4窟、Pachima Vihara。「3人の王の寺」
ここは今まで比べるとかなり狭く、奥の方にも入れなくなっています。というのも、以前に観光客がここの奥の仏像の掌に座って記念写真を撮ったからとか!!何てことを!信じられないことをする人がいるものです。

 第5窟、Devana Alut Vihara。写真が多すぎるのでなしで。ここは1915年に造られたそうです。この辺まで来ると、もう飽きてきてしまいます(笑) でもありきたりな言い方ですが、こんな2000年以上前からある所で現在も祈りが捧げられているって、すごいことですよね・・
 
 寺院は岩山の頂上にあるので景色は最高!!
 
 寺院には猿もいました。なかなかおしゃれな髪型です・・・
明日はいよいよ本命の、シーギリヤ・ロックに行こうと思います♪♪