Elephant Corridor

Elephant Corridor・・・象の回廊。私達がシーギリアでステイしたのは、こんな不思議な名前のホテルでした。
ダンブッラからトゥクトゥクに乗ること約30分。大通りから逸れ、赤土の敷かれた曲がりくねった小道をしばらく行くと草原の中に小さな検問所のような所があり、普通の車はここまでしか入れません。軍服のような制服に身を包んだ警備員さん(見た目は怖い。。のですが優しい☆)にオープンエアの椅子を勧められ、丸めて、草できゅっと縛られた優しい手触りの手紙を渡されて、何だ何だこれは・・・??と思っていると、ホテルから電気カート?(あの、ゴルフでプレイ中に移動する時に乗るやつです)でお迎えがやって来ます。何が何だかよくわからないままにカートで運ばれ、「OK」と言われて降りると・・・視線を上げたその先には、しんと広がる草原のまん真ん中に、Elephant Corridorの静かな佇まいがありました。
        
 ここはElephant Corridorの入口。両脇にはこぼれるように蓮の花が咲く細長い池があり、正面には、シーギリア・ロックを臨むことができます。(この写真でも少しみえていますね)2階は朝食・夕食を摂るレストランです。入口に着くと私にはまず、草原の草とお花で作った小さなブーケをプレゼントしてくれました☆華やかさはないけれど、素朴な色合いがかえってとても可愛らしい。

 このホテル、本当に手付かずの自然に囲まれた所にひっそりと佇んでいて、それゆえにこの名前があるのです。スリランカには野生の象が多くいるのですが、乾季になってジャングルに水が少なくなると、象達は水を求めてこの近くの湖にまでやってくるそうです。その時期にはこのホテルの周りで多く野生の象が見られるのだとか。だからcorridorなんですね。雰囲気的には、ケニアのホテルと似ていると思っていただければ近いと思います。残念ながら、私達が行った時はもう雨が多くなる時期だったのですが、9月はホテルの周りにたくさんの象が来ていたそうですよ。朝目覚めたらお庭に象が・・・・なんて信じられないですね!ちょっぴり体験してみたかったな。。 
ここは全室スイートで、それぞれの部屋はすべてコテージになっています。私達がステイしたのはスーパーデラックススイートですが、部屋はとーーーっても広々!床が石のタイル敷きなので、素足で歩くのもとっても気持ちがいいです。
        
            こんな風に並んでいます。
 今気付いたのですが、不覚にも部屋全体を見渡せる写真を撮っていない!なので、断片的ですが私達が感激したお部屋を紹介していきますね。
        
寝室に青い壁もいいかも・・・。なんて思わされたベッドルーム。この足側がそのままリビングとなっています。広々としたリビングは天井が吹き抜けになっていて高く、庭に面した壁は全面ガラス張り!草原の景色がよく見えます。お部屋には草原を見るための双眼鏡も用意されているんですよ。
        
        香辛料を飾りにした、可愛いローテ−ブル!
        
         
バスルームです。洗面台がふたつっていうのは、普段の生活ではありえないけれど嬉しいな♪ちなみに小物もelephantです。可愛い!!アメニティは周囲の環境に配慮してナチュラルな物でした。
            
たっぷりのお湯が嬉しいシャワー!と思っていたらお湯にはムラがあって少し不満でした。もう年齢的に(笑)水シャワーだけの旅行は辛くてできないなー★ちなみにお部屋を横切るとバスタブもあるので、日本人の私達には嬉しい♪と喜んでしまいました。ふと目を移せば、窓の外は夜の帳が降りてきていますね。
    
 シャワーを浴びてコロンボからの移動の埃をさっぱり落としたら、ディナー用にパリッとした真っ白い麻の、体にぴったりしたロングワンピースに着替えてレストランへ。こうやって、日中の気分と切り替えてドレスアップしてお食事に行くのって大好き♪♪その時間を楽しもう、と思って行くとより良いサービスを受けられますしね☆このホテルの夜には、シンプルで色味を抑えた装いが似合う気がしました。
ようやくハネムーンらしくなって来て(笑)乾杯!スリランカン・チキンカレーを頼んだら、マンゴーやライムの薬味(しょっぱくて、涙が出るほど酸っぱーい**)も含めて、こんなにたくさん!!
     
     
    少し暗いですが、レストランの雰囲気はこんな感じ。
 普段では考えられないほどゆったりとしたディナーを楽しんだ後、お部屋に帰ると何だか雰囲気が違う・・・?侵入者がいた模様です。
     
侵入者は、ベッドにこんな作品を残して行っていました。ジャスミンと、何のお花かわからない生花の花びらはまだいい香り。素敵過ぎます!!ふたりとも大興奮(笑) 
私の耳に聞こえるものと言えば、絶え間ない虫達のおしゃべり、夢に驚いたかのような遠い鳥の声、波のように近付いたり遠のいたりする草のひそひそ話・・・。そして私の体にも夜の空気がゆっくりと沁み込んで、心地よく眠りの世界へ。。。Elephant Corridorの第1夜でした。