How to use your beauty?

 知り合いに、美しい人がいます。
彼女は私より7,8歳年上で、いわゆるバツいち。でも実年齢よりも確実に5歳は若く見えます(と、私は思っています。実年齢を知った時にびっくりしたから!) 人混みでもパッと目を引くような華やかな美人さんで、周りは彼女を美人だと思っているし、彼女自身もそれを自覚している。でもできるだけそう思っていることは表に出さないようにしている、そんなタイプです。でも彼女のファッションのセンスやメイクの仕方、彼女の仕草や姿勢から、いかに彼女が自分に自信を、プライドを持っているかが薫りたっている、そんなタイプ。
そんな彼女は、仕事もできます。
職種が違うのではっきりとした根拠はありませんが、今まで15年勤めた会社から外資系の会社へヘッドハンティングされたこと、その会社の支店も、彼女が入ってから業績がグングンと上がって注目されているということ、今までより明らかに活躍の場が広がっていること、30代後半で市内の一等地にマンションを買ってしまうこと(まあ都会ではありませんが、でもラウンジやフィットネスがついているマンションなんて相当だと思う)などから、バリバリ仕事もできるんだろうなあと思っているのです。

 私なんてもう彼女をすごいな〜と思うばかりなのですが、世の中にはそんな彼女を好きになる人と、苦手とする人がいる気がします。
私は言うまでもなく前者。爪の垢でも煎じて飲みたいくらいです(笑)私のパートナーI君は後者。彼女の仕事はかなり大雑把に言って営業になるのですが、何でも、美貌を利用して男性に擦り寄って契約をとっている気がして何だか嫌、なのだそうです。どうも信用しづらい、と。そう言われると、美人さんは得なんだか損なんだかわかりません。

 でも私が思うに、女性が何もしなくてもみんなそこそこきれいでいられるのって、せいぜい20代まで。それから後の”美人度”は、かなり個人の努力によって左右されると思うのです。だから、元々の造りの美しさがあったとはいえ、彼女が30代後半になっても美しいのは、やっぱり陰で結構な努力をしているからではないかしら。その努力の結果が、もし新たな契約を取れる程の美貌であるならば、それはそれでその人の能力だと思うの。なので、それを利用しているのかどうかは知らないけれど、誰に迷惑をかけるわけでもないのだからそんな方法もありなのかな、と。
でもね、私は彼女がものすごく負けず嫌いで、実はものすごーく努力家であることも知っています。彼女の顧客がどんどん増えるのは、どちらかというと彼女が意外にさばさばした性格で、仕事に一生懸命で(本当に一生懸命なの!)、契約後もどこに引っ越したって来てくれるし、いつでも相談できるし・・・というスタイルを貫いているからではないかしら、と思っているのです。さらに美人さんだからますますいいじゃない!という感じ。だってただ外見だけ整っていて仕事がおざなりの人だったら、15年もお仕事を続ける前に自然淘汰されていると思うもの。ましてや、ヘッドハンティングされるなんてことも。捉え方は色々だから、どう思うかは個人の自由よ。

 私達のお仕事は外見が美しいことはさして重要ではないから、まずは与えられた自分の仕事を一生懸命にやることが第一。でもそうやって一生懸命にやっていると、自然と美しさが備わってくるものかな、とも思います。それは表面的なものではなく、もっと本質的なもの。美しくなることを目的としているのではないけれど、結果的には美しい、そんな感じ。

凛とした美しさ、可憐な美しさ、傲慢な美しさ、透明感のある美しさ、凄みのある美しさ・・・   色々あるけれど、自分の形に出会うまで、その過程も楽しむことにしましょうか。

美人で、そのうえ仕事もできる。
仕事ができて、そのうえ美人。

順番が違うだけですが、これって何となく印象が違う気がします。