Drop

 4月初めにクリーニングに出した冬物が、なかなか帰ってきません。これは私がお迎えに行っていないせいで、お店が7時までなので時間に間に合わなかったり、単に行ける時も忘れてしまったり。日曜日はお店がお休みだし、こないだの土曜日は朝から晩までお仕事してたし。。。
あとはしまうだけなので別に急いではいないのですが、もう2週間近くなっちゃう。そのことに気づき、「今日こそは取りに行こう!」と、今日は早めに病院を出ました。

雨の中車をとばしてお店に着けば、あらら??7時前なのにもう灯りは消されて、きっちりシャッターが閉まっている。定休日でもないし、貼紙にある”店主の都合で午後はお休みします”という日でもないよね??
田舎は結構好きなのですが、こういうところ、時々何だか腹立たしい。
「雨だし、お客さんも来ないし、もう閉めちゃうかー」という感じでしょうか。そんな力の抜け具合が基本的には心地いいとは思うのですが、今日はそういう日ではないみたい。
きっと奥の自宅のチャイムを押せば「あらあら、ごめんね〜」と言いながらいつも優しいおばちゃんが出てきてくれて、嫌な顔もせずお店を開けてくれることもわかっています。でも何だか今日はそこまでする気分でもなくて・・・ 灯りの消えたお店の前で、溜め息をひとつついて帰ってきました。
 ちょっぴりふて腐れ気味でガラムで一服しようと思ったら、冷蔵庫から出したガラムは大分味が落ちていた。そしてなぜかとっても重い煙に、喉の奥が刺激されて思わずむせました。
ちなみにガラムはバリで知った煙草で、クローブが入っているので甘いのです。燃える時もパチパチといって、ちょっと楽しい。苦手な人もいますが、軽いし、煙の匂いがつかないし(これもポイント)、わたしはこれが好き。ただ手に入りにくいので大切にケチケチ吸っていて、開けた後もしけないように冷蔵庫に入れていたのです。でもやっぱりダメだったみたい。大事にするのも加減が必要ですね。
ガラムよ、お前も私にそっぽ向くのね。
顔をしかめて、箱ごとゴミ箱に放り込みました。
こんな時は、久々に野球中継でも見ようかしらん。ちょっと明るいボサノヴァでも聴こうかしらん。今日はI君、いつ帰ってこれるのかしらん。
まあ、そんな感じの、雨の日。