モヤモヤな夕方

 あーあ。小さいけれど、今日は喧嘩しちゃった。ただ今とっても自己嫌悪中。。。せっかく晴れた夏の日なのに。そんな日記を読みたくない方は、お耳汚しなのでどうぞやめちゃってくださーい。


 明日はI君が認定医の試験です。東京であるので今日から前泊する予定。せっかくだから私も東京へ行って遊びたいところでしたけれど、今回は病棟的にちょっと無理。でも、じゃあ昼に新幹線の駅まで送って行ってごはんでも食べようか、ということになっておりました。セールもやっているし、ここ3週間で私の自由になる日は今日と明日の午後半日ずつだけ。この貴重な時に街へ行けるのは嬉しい嬉しい♪♪と思いまして、ええ、私は大急ぎで仕事を片付けてきました。
久しぶりだな〜 ランチはどこがいいかな☆サンダルはセールになっているかチェックしなくちゃ。伊勢丹も行きたいでしょ。駅ビルのsunaunaも見たいでしょ。ついでに浴衣も見たいなあ。夜はヨガのクラスを予約したので、一通り見てそれまでに帰ってくれば完璧♪♪それで明日は家のことを片付けよう!なんて。それで仕事から大急ぎで帰ってきてガソリンも入れて、すぐに出かけられるように着替えて(さっそくこないだの真似をして、木の実でできた、大粒のターコイズ色のネックレスをして)、日焼け止めも塗りなおして、さあ行けますよ!!と準備していたのに・・・

「やっぱりちょっと家で勉強してから行こうかな。夜に一緒に食べてもいいしね。」

え〜〜  がっくし。。
お出かけできるとばかり思って楽しみにしてたのに。。。
しかも夜はもういないのかと思って、ヨガのクラスを予約しちゃったのよ〜。
えーーん、街に行きたいよ〜〜。もうー貴重な休みの日のプランが・・・出かける気満々だったのに、私はこれから家で何してればいいわけ??

優先されるべきはもちろん、試験を控えたI君。それは分かっているけれど、自分ができると期待して楽しみに楽しみにしていた予定ができなくなると、私の落胆はかなりです。そしていつも、それが傍目に出てしまう。これって小さい頃からいつも親に注意されていた、私のいけない所。「あなたの態度は、あなたが思っている以上に周りを不快にするのよ」って。

おしゃれなお店でランチできると思っていたのに何でこんなこと・・・とがっかりしながらお素麺を茹でてるものだから、明らかに不機嫌。さらにお素麺が流しに流れていったりするから、余計に不機嫌。食事をしていても、あからさまに無愛想で不機嫌。
こういう事は仕方ない、仕方ないと自分に言い聞かせても、なかなか気分の切り替えができなくて、がっかりな気分にどっぷり浸かってしまう自分がいます。考えてみれば別に明日行けばいいことなのですが、やりたいと思った時に急にできなくなるのが苦手。。。要は、我がままなんですけど。そんなこと知ってる。
だから口では「I君の都合のいいようにすればいいよ」と言いつつも、態度が全然伴っていなくて、ついに温厚なI君も怒った。I君は基本的に私を第一に考えてくれているので、私が不機嫌だとやっぱり私に悪いな、と思ってしまうみたいだし、きっとこんな態度の私といるのはそれだけでも不快でしょうし。
「君は口で言ってることとやってることが全然違うじゃないか。もういい。行くから。」って。
I君を怒らせてから、さすがに私もさーーっと頭に上っていた血がひいてきました。ああ、まずい。って。私、あまりに自分のことばかり考え過ぎてる。そして何より、こんなことが万が一影響して認定医に落ちたりしたら洒落にならない、と気づいたのです。やっぱり今は私のことよりも、そちらの方が大事でしょ。

 自分が悪いって分かっていたので謝って、謝って、しばらく時間をおいて、勉強中のI君に仲直りのアイスモナカを差し出してみる。
受け取ってくれた。
本当にごめんね。ありがとう。二人でちょっとぎこちなく、アイスモナカ。


きっと、二人でいるってこういうこと。
一人の時は自分の勝手に、好きなようにできたけれど、二人になればそうとばかりはいかない。正直言って不便な時もあるけれど、二人だからこそ一人の時以上に豊かな時間をもつこともできる。その間には、互いへの思いやりがクッションみたいにはさまっている。大変だけど、とても楽しい。多分苦労もするけれど、自分の幅は広がっていく。
きっと、二人でいるってこういうこと。


 結局I君は予定より早く家を出て行きました。もうすぐ30歳だというのに、私はなんてできてない人間なんだろう。何だかものすごく自己嫌悪に陥りつつ、とりあえずヨガへ行こう。車ではやっぱりまたDaniel powterの『Bad Day』をリピートして聴くでしょう。ミーハーですが、冴えない日はこの曲がぴったりなのです。。。

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 ヨガへ行ったら、結構気分がすっきり。
 今日の話をしたら、先生のマリオが、先日行ったインドから持ってきたガンジス川の源流のお水がはいった小瓶を「そばに置いておいて」とくれました。聖なるガンジスのお水は、学生時代I君がひとりでインドに行った時もお土産としてもらったっけ。あの時の水は明らかに濁っていたけれど、今日マリオがくれた物は透明できれい。拝んでも、体につけても、飲んでもいいんですって。さすがに飲む気はしないけれど、何だか物事をいい方へ向かわせてくれるような気はします。

自分が悪いんだけど、もう大切な人を傷つけるのはたくさん。
どうか明日は、いい笑顔で過ごせますように。。。そして、認定医の試験がうまくいきますように。。。