おじゃまします

 何だかもー朝起きられないくらい寒いし、隣のおうちのイルミネーションが去年よりパワーアップしてチカチカ眩しい季節なのですが、めげずにランカウイの続きです。


 何か自然系のアクションをしたい私達、ランカウイではカヤックでのマングローブツアーをすることにしました。ホテルで頼むと気が遠くなるほどのコミッションをとられること請け合いなので、カフェで見つけたチラシの会社に自分達で電話です。まあフォーシーズンズにステイしておいて、今さらそんなところケチらなくても・・・という話もありますが。笑
 当日は日焼け止めをしっかり塗って、いざ出発です!
         
ガイドしてくれたのは、デイブという赤銅色に日焼けした、がっちりと強健な体つきのおじさん。彼は一人漕ぎ、私達は二人漕ぎのカヤックで川を上っていきます。こーんな感じ。カヤックなんて私は人生で2度目でしたが、後ろでI君がしっかり漕いでくれるので、すっかり自分も上手な気になっていい気分でした!!写真にいるのがデイブで、川の両側はマングローブの森なんですよ。マングローブは海水でも淡水でも生きていける偉い木です。根っこがくねくねと曲がりくねっていて、きっとこの木の周りにはたくさんの生き物が抱かれているんだろうなあ・・・と想像させます。
川に入ってすぐ、水で遊ぶカワウソを見て感激しました!小学生の頃『冒険者たち』の作者、斉藤惇夫さんの『ガンバとカワウソの冒険』という本も夢中で読んだものでしたが、あれがそのカワウソか〜!って。昔は日本にも、普通にいたのかしらん。
 とろりとした水面を進んで行くと森の中はしんと静かで、空気そのものの密度が増し、ぐっと重い空気がたちこめているような気がしました。聞こえるのは櫂から滴る小さな水音と、時折遠くの空から届く鳥の声だけ。何だか森の木々と空気にじーーーっと見られているような気がして、私は「すみません、お邪魔します・・・」と思いながら漕いでいました。だってここは、人間がずけずけと入って行ってはいけないような気がして・・。デイブは私達に時々「段々川が狭くなるけれど、蛇がいるので木に近づき過ぎないように」などと注意を与えながらも、森の中を楽しんでいるように見えました。
しばらく行くと彼が「ルナサン、ルナサン」と言うので何かと思って進んでいったら、「気をつけて。viper。とてもドク。dangerous」
           
       ひ〜〜 マムシ!!
近づいてしまったものの恐怖でフリーズした私に代わり、I君が静かに漕いでバックバック!!こんなマムシが木で獲物を待っている姿なんて、テレビでしか見たことないもん〜!マムシはこうやって枝の先で待っていて、獲物が来るとポタッと落ちてくるらしいです。本当に本当に怖かった!!こういった場所では自分の身は自分で守るしかないんだ・・・と心から実感し、今まで「カヤック〜♪♪」とか浮かれていたのに、以後何だか神妙になった私達でした。(私だけ?)ちなみに写真は心を落ち着けた帰り道、デイブにカヤックを押さえてもらって注意しながら撮りました。
 
 びっくり体験はまだ続くのですが、ちょっと落札したいオークションがあるのでまた後で。笑 そうそう、びっくりと言えば黒髪にしたキャメロン・ディアスにもびっくりです。急にクラシックに見えますね!髪の色って大きいわ〜