『チャンスは努力した人へのご褒美』

 今年は本当に気候がいいですね!びっくりするくらいインフルエンザの流行が小さいので、流行の疾患で季節感を感じる私達としてはとてもおかしな感じです。インフルエンザが少ない分なのかRSウイルスは多いけれど(重症も多い。。。)、あと流行っている疾患を見ると例年の4月か5月といった印象です。それはそれでバタバタするので、どちらがいいとも言えないかなあ。

 
 さて先日『情熱大陸』を見ました。バレエ・ダンサーの加治屋百合子さんです。とっても面白かった!!彼女は名門アメリカン・バレエ・シアターで団員となった初めての日本人なんですね。
         
加治屋百合子さん。彼女の踊りっていい意味で日本人らしくないというか、とてもバランスがとれていると思う。

まず出てくる感想としては
「ものすごく努力家で、負けず嫌いな人なんだなあ」
というものでした。8歳からバレエを始め10歳の時転勤先の中国で上海バレエ学校に入ったそうですが、ご両親が帰国する時も「途中でやめたくないから」と一人中国に残ってバレエを続けたそう。始めは体も硬くて「バレエに向いていない」と言われていたし、留学生だから余計厳しいこともあったみたいなのに。「負けず嫌いなんです」と仰ってましたが、小学生でしょ?!もし私だったら絶対親にくっついて帰っちゃう。この辺から根性というか、ガッツが違うんだなあって感心しました。それを努力に変えてプラスに伸びていくのだから、『半端なく負けず嫌い』というのも一種の才能だね。いい方向に作用すれば、だけど。
ローザンヌでは勝ちに行った」
とか、彼女はまだアメリカン・バレエ・シアターのコール・ド(群舞をするメンバー)なのですが
プリンシパル(主役をできる人)とは経験の差が大きいだけで、あとは自分が下だとは思ったことはない」
とか、初めてソリストに選ばれたパリ公演でも
「周りはいい出来って言ってくれたけれど、私は自分に厳しいからあんまりいい出来じゃなかったと思ってる」
とか、はっきり言い切れるのもすごーーいと思った。日本でこんなことを言っていたら「きつい人」って思われそうですが、こういう人、私は結構好きなの。またこれくらいでないと、トップレベルの世界では生きていけないんだろうなあって思います。言葉だけではなく、彼女は才能に加えて努力に努力を重ねて自分を世界に認めさせてきたのだから、この言葉も強い力を持っていると思う。

あと印象的だったのは
「チャンスというのは、努力した人に神様が与えてくれるご褒美だと思う」
という言葉と、
「よく『誰のようになりたいですか?』って聞かれるけれど、私は誰のようにもなりたくない。」
という言葉。前者は自分を上へ上へと向かわせるために常に努力を怠っていない人だからこそ言える事だと思うし、後者は「加治屋さんのようになりたい」と他の人が思うような存在になりたい、という自分を持っているってことでしょ。カッコ良過ぎ〜〜

ダンスだけの生活も、そのための体作りも本当にすごい。プロです。次元は全然違うけれど、自分も自分の道を頑張ろう、絶対頑張れるって思いました。
録画してくれていたので、へこみそうになったらまた見よう!!
         
         
         
 *写真はi seeNYと、ABTのページからお借りしました。中はIrina DvorovenkoとMaxim BeloserkovskyのSwan Lake。下はCarmen CorellaとMarcelo Gomes。うつくし〜