ありがとうでいっぱいの2007☆

 ・・・なんていうのはちょっぴり気恥ずかしい響きなのですが、でも今の私はそんな気持ちでいっぱい。


2007年は本当に変化に富んだ年でした。
何よりの変化は、やっぱりL君が生まれたこと!
去年の今頃はおそらくまだ存在さえ気づかれていない数10個の細胞でしかなかった生命が、今はしっかり一人の人間として、そこのソファーの上でスヤスヤ寝たり、寝返りができなくて怒って泣いたり、ニコニコ笑ったり、オーナメントを引っ張って遊んでいたりする。。。。これはもう生命の不思議と言わずして何と言おうか。
そしてL君が生まれてくれたおかげで、I君とも以前よりずっと『家族』になった気がする。
         
          これなんだろ〜
         
          音が出るもの、大好きです♪


意外でしたが、『赤ちゃんと向き合う』ということは、同時に『自分とも向き合う』ということだった。嫌でも向き合わざるを得ないの。


そこで私が出会ったのは、仕事を辞めてみたら何ひとつとしてこれといった物が残っていない、空っぽの私だった。
料理も下手、掃除も下手、整理も下手。
小さなこだわりはいっぱいあるけれど、気ままな行き当たりばったり旅行と、ファッションなどの買い物以外、これといった趣味もない。
語学の勉強も長続きしない。
気の利いた話も、切り返しもできない。
本を読んだりもしていなかったので自分の中に蓄積されていると感じられるものがあまりにもない。
今までの引き出しを閉めてみたら、自分の中の他のどの引き出しも開けてみるとすっからかん。

人としてあまりにもバランスの悪い自分。愕然とした。
仕事を免罪符にして(そう言ったって、ちゃんと家事をする時間なんて別にいくらでもあったはずなのに)怠慢に過ごしてきた結果が、痛いほどムキだしだった。


これじゃいけない。あまりにもいけない。
以前はできないことはお手伝いさんに頼めばいいと思っていたけど、私は人として、もっと地に足をつけてきちんと生活しなければ。


そうは思っても、もちろんなかなかうまくなんかできない。
自分がこうしたい、と思ってもL君が泣けばそちらが優先。L君を生活の中心にしつつちゃんとやろうと思う事をやるって、思い通りになんか進まない。
外に出るのが大好きな私なのに、授乳のことやL君の月齢を考えるとパアーーーっと外に行くこともできない。
ヨガにも行きたいのに行けない。
I君が時々サーフィンや飲み会に行くのがうらやましくてたまらない。


じたばた、じたばた
イライラ、イライラ


たまに友人と結婚式などで会えば、バリバリ仕事を続けている彼女達と今の自分を比べて、自分は全然生産的じゃない気がして

焦る、落ち込む。
苦しくなる。

ワタシッテナニヲヤッテルンダロウ
ワタシッテミジメ・・・


ごしごし顔をこすりつけたりするのに気持ちいいものにしてあげたいから、L君を抱っこすることを思うと着たい服も着れない。大きなネックレスもつけられない。
そもそも、今までと違ってただの『私』としてどんな服を着ればいいのか、どんな服を着たいのか、それさえもわからない。

今までいかに意識が外にばかり向いていて、自分の内面と向き合っていなかったかがよくわかった。


でもL君は可愛い。存在自体が愛おしい。
それだけは、これっぽっちの疑いもない。
彼のママは世界中探したって私しかいなくて、それだけで十分生産的だし、幸せだし、誇りをもっていいんだということもわかっている自分もいる。
L君のこの時期を一緒に過ごせるなんて今しかない。今はすごく貴重な時間、ということもわかっている。


そうやってユラユラユラユラ揺れながら、2007年が終わろうとしている。


でもこうやって自分のバランスの悪さを教えてくれたり、自分の在りようを教えてくれたり、病院に来るお母さん達はきっとこんな気持ちだったんだろう・・・・と教えてくれるのはL君。
君が今この時に私達の所に来てくれたのは、やっぱり大きな意味があるんだと思う。


だからL君に、うちへ来てくれて心からありがとう。
I君に、自分も忙しいのに「家庭が楽しくなければ何しても楽しくないから」とこんなユラユラじたばたしている私に一緒に寄り添ってくれて、心からありがとう。
きっとこんな風に私を育ててくれていた両親に、心からありがとう。
忙しい中孫と遊んだり、そして私を温かくサポートしてくれている理解と能力に溢れた義父母に、心からありがとう。
愚痴を聞いてくれたり、アドバイスをくれる友人達に、刺激を与えてくれる友人達に、心からありがとう。
L君が泣き止まなくて困っている時にすごく気持ちが救われる気がした一言をくれた、宅急便のおじさんありがとう。
いつでも温かい、以前の職場の方々ありがとう。
そしてこうやって導いて下さっている神様に、本当にありがとう。


私は今、ゆっくりなんてしたくない。
リラックスなんてしたくない。


走りたい。ちゃんと地に足をつけながら。
力強く大地を蹴って、進んで行きたい。  もっと もっと

来年はたぶん、また大きな変化のある年になると思う。
そこを走って行きたい。
うちに授かったL君だから、きっと私達の生き方について来てくれると思う。
      

どうか世界中の人にとって、来年が良い年になりますように。